森のギャラリー2022 種を蒔く

森のギャラリーとは

森のギャラリーは、大量生産、大量消費とは異なる経済循環と木材利用を提案するイベントとして2015年からおこなわれてきました。

森の会場に、散策路が開かれ、作品が展示されて、そのそばには小さなマーケットが営まれます。

森でゆったりしたり、お買物や食事をしたりして、各々の豊かな時間を過ごします。

例えば、そんな中で手に入れた、小さなブローチが、中川の森で育った素材からできていることを知ったり、運が良ければその制作秘話を作家から直接聞けたりもする。

寡黙な作家たちにとっても、想いを表現しながら、大切な作品たちを送り出すことが出来る。

そんな経済循環が、文化的で価値があると、私たちは信じています。

開催について

そんなイベントも、かのウィルスの流行に伴い、オンラインでの開催を余儀なくされました。私たち、実行委員会のメンバーもそれを機に、森のギャラリーの「今後のあり方や、大切にしたいこと、どんなイベントにしていきたいのか」ということについて、改めて話し合いました。

その結果、一つ一つのイベントを、もっと丁寧に大切にしたいという思いから、3年に1度開催のトリエンナーレ方式を採用することにしました。

昨年の開催をゼロ年としてスタートし、今年は準備の年、1年目。

私たちは、森のギャラリーを最初にはじめたときから、この取組みが、常に循環のなかにあることを目指しています。

「耕し、種を蒔き、結実を待つ」この地道な営みを延々と淡々と続けていきたいと考えています。

だからこそ、記念すべき最初のトリエンナーレのテーマは、

心を耕し、文化の種を蒔く、いつか花開きみんなで収穫を笑いあえるように

0年目 「喜びを耕す」2021オンライン開催しました。

1年目 「種を蒔く」 2022準備の年

2年目 「開花・結実」 2023準備の年

3年目 「収穫」 2024収穫の喜びを分かち合うお祭りをしたいと思っています。

2022年は、喜びで耕された大地に、「種を蒔く」。
この可能性に満ちた、静かな時間。

昨年、喜びを耕した大地の傍らで、種の中には何かが宿り、今年はその種を蒔くのです。

喜びの大地の地中では、宿った何かがもう動き始め、来年の開花に備えるのです。

そんなことを想像しては、収穫のタイミングで、新たに生まれる何かをどうやってみんなで分かち合おうかと、話し合いや作業を続けています。

大切にしたいこと

ほとんどが森林に覆われている中川町では、「木と暮らし」をつなぐ「モノ」は非常に重要です。

つくり手は、自然由来の資源、使い手は、それらを長期に渡って、慈しみながら大切にしようとする。私たちは、その営みこそが、人間と森が手を繋ぎ合う「森林文化」の理想的な姿であると考えています。

どうかこの取組みが、人の暮らしと森の営みが、共に豊かな形で共存していけることに繋がっていきますように。

森のギャラリー実行委員会
事務局 髙橋綾子

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